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心理療法士(サイコセラピスト)の直江さんは、以前から、「伝統工芸」の魅力に惹かれていた。
ある時、彼女は「金継ぎ(きんつぎ)」の教室に参加した。
金継ぎとは、陶磁器を修復する手法で、割れや欠け・ヒビなどの部分を漆(うるし)で接着し、金などの粉で装飾するものだ。
直江さんは、この金継ぎの手法を、自分の治療法に取り入れようと思った。
たとえば患者の心のトラウマを、このやり方で治すのだ。
心の欠けた部分を、漆のかわりに「温かさ」でくっつける。そしてその上に、金の粉のかわりに「笑い」を塗る。笑いは、金のように心をパッと明るくしてくれるからだ。
彼女の施す“心の金継ぎ”は好評だった。
患者が、トラウマや辛さを思い出すと、自然と笑顔が浮かんでくる。
そして次第に、直江さんのもとを訪れる患者が増えていった。
トラウマや悲しみは、あえて隠そうとせず、そのままそれを生かして楽しくするのが一番なのだ。
ある時、彼女は「金継ぎ(きんつぎ)」の教室に参加した。
金継ぎとは、陶磁器を修復する手法で、割れや欠け・ヒビなどの部分を漆(うるし)で接着し、金などの粉で装飾するものだ。
直江さんは、この金継ぎの手法を、自分の治療法に取り入れようと思った。
たとえば患者の心のトラウマを、このやり方で治すのだ。
心の欠けた部分を、漆のかわりに「温かさ」でくっつける。そしてその上に、金の粉のかわりに「笑い」を塗る。笑いは、金のように心をパッと明るくしてくれるからだ。
彼女の施す“心の金継ぎ”は好評だった。
患者が、トラウマや辛さを思い出すと、自然と笑顔が浮かんでくる。
そして次第に、直江さんのもとを訪れる患者が増えていった。
トラウマや悲しみは、あえて隠そうとせず、そのままそれを生かして楽しくするのが一番なのだ。
ファンタジー
公開:23/07/02 14:05
金継ぎ
サイコセラピー
伝統工芸
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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