プラモデル小説

友人が最近小説を書き始めたらしい。どんな内容だ？
「俺が小説？無理無理。書けるわけないって。これはプラモ小説さ」
プラモ小説？
「箱の中の言葉ーツをプラモデルみたく組み立てていく小説。説明書読みながらの組立だから読書家のプラモって感じ。慣れると物語に色をつけたり、自分好みの言葉ーツを増やしてもいい。それにはセンスが必要だけどね」
面白そうだ。私もやってみよう。
折角組み立てるんだ。やるならいいものを作りたい。
そう思って選んだマスターグレード。
…MGは言葉ーツの多さと組み立ての難しさに自信を失った。細かいパーツより先に心が折れた。
ならハイグレードだ！と挑戦するも結果は同じ…手軽なHGなら書けると甘く見ていた…
残るはショートショート。さすがにこれは簡単すぎやしないか？
なんて思っていたが、いざ作り始めるとシンプルだが奥が深い。
その楽しさに気付いた私は今やすっかりSS戦士の仲間入りだ。