もうすぐつきますよ

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「もうすぐつきますよ」
その声で目を覚ます。ここは…タクシーか。えっと…俺、どこかで飲んでいたっけ?
『運転手さん。この車どこに向かっているんですか?』
「どこって…地獄ですよ」
何でもない風に告げる運転手に焦る俺。
『冗談じゃない!誰が地獄なんか行くか!目的地変更だ!俺の家だ!俺の家に行け!』
運転手は渋々行き先を変更する。
窓の外を見ると地獄の亡者達がこっちを見ていた。
中には見知った顔もいる。あいつら、地獄に落ちたのか。ま、俺には関係ないけど。

「つきましたよ」
タクシーを降りた俺は家の扉を開ける。妻と子ども達が俺を出迎えてくれた。
「もうすぐつきますよ」
運転手の言葉に首を傾げる。こいつ、何言ってんだ?
家族が俺に抱き着いてきた。その首にはロープで絞められたような痛々しい痕。
…思い出した。俺、家族と無理心中しようとこいつらを殺して、怖くなって俺だけ逃げて…
「ほら、憑きました」
公開:23/06/16 20:23

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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