息抜き

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私は常に、自分がどう見られているかを気にしている。
だから、誰に会うのにも妥協せずきっちりオシャレをしていくし、食べるものだって流行りのものを調べていく。
喋り方、見た目、小物、食べるもの。
常に空気がぱんぱんの風船みたい。

だからこそ、息を抜くってことは大事なことで。



部屋に戻り、服を脱いで洗濯カゴに。
洗濯は面倒だから、もう週末にまとめてやろう。
下着姿で、冷ご飯に昨日作った味噌汁を温めて、ぶっかけ、それをかき込んだ。
「だらしない」とか、「みっともない」とか、散々言われるけど、

「家の中でくらいだらけたって良いじゃんね」

洗い物だけちゃっちゃと済ませて、ソファに横になる。
空気を入れすぎた風船はいつかは割れてしまう。
そうなる前に、適度に空気を抜くことが、人間にとっても大事なのだ、なんて。
テレビで喋っている何処ぞの大学教授みたいに私は自分を肯定するのだった。
その他
公開:23/06/20 07:36

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