愛のカタチ

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「ワンワン!!」
「なんだね。」
「ワンワン!!」
「やめなさい。」
「ワンワン!!」
「黙りなさい。」
「ワンワンワン!!」
「いい加減にしなさい。」
「ワンワンワンワン!!」
「明美!なんなんだ!この犬は!」
「だから、さっきから何度も説明してるでしょ。彼氏。彼氏のタカシくんよ。ホラッ、タカシ、お父さんよ。ちゃんと挨拶して。」
「ワンワンワン!!」
「犬じゃないか!!」
「そう。タカシは犬。それがなんだって言うの?ちゃんと私はタカシを愛してる。そして、タカシも私を愛してくれている。何がいけないの?」
「父さんには、わからんよ。」
「なんでわかってくれないの?」
「だって、犬だろ!!」
「なんでダメなの?死んだお母さんだって猫だったじゃない!!なのに!なのになんで!なんでダメなの!!」
「ネコは良いんだ。」
「はぁ?なんで猫は良くて犬はダメなの!!」
「父さん、犬アレルギーなんだ。」
ファンタジー
公開:23/06/13 17:47

ソフトサラダ( 埼玉 )

ログインできなくなったので新たなアカウントで再始動。

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、短いお話を書いています。コメントは励みになります。とりあえず過去作の改訂版を中心に新作も載せていきます。よろしくお願いします。 
 

 

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