勝負下着

遂に私に恋人が出来た。
調子に乗って、勝負下着とやらを買ってみた。
布面積のない、ほぼほぼヒモみたいなパンツ。
決して安くない買い物だったが、記念だ。
使う前に洗濯しなくては、と、私は下着を洗濯カゴに入れた。



次の日。

「あれ？お母さん、私のパンツ知らない？」
「パンツ？知らないわよ」
「昨日新しいの買ったから洗濯カゴに入れといたんだけど」
「さぁ？見てないねぇ…あ、でも」
「うん？」



「なんかズタボロでほぼヒモみたいになってたやつがあったからそれは捨てたわ」