明日の明日は今日？

親子と思われる二人の会話。
「明日の明日は？」
「今日？」
「正解！」
「やったー！」

そんなやり取りを見ていて、いてもたってもいられなくなる青年。二人に声をかけようとしたその時。
青年「あ、あの～。」
男「あんた、新人かい？やめときな！ああいうのには関わらないに限る。」
青年「だって。」
男「気持ちはわかる。明日の明日は今日じゃない。明後日だ。そんな事はオレだってわかる。でも、やめるんだ。関わらない方が良い。この街で生きていきたいなら、尚更。」
青年「だって子供に変なこと教えちゃダメでしょ？」
男「青いな。でも、そういう真面目な性格。オレは好きだ。でもこの街では通用しない。そんなだと、命がいくつあっても足りない。」
青年「あんたは？」
男「オレは、源平太だ。」
青年「源平太？源平太って、もしかしてあの、土星戦争の英雄、嵐山源平太？」
男「昔の話だよ。」
こうして二人は出会ったのである。