リスクが少ない汚いやり口

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 謎の死病に苦しむ大富豪がいた。現代医学では治療は不可能。それは悪どいやり方で富を築いた報いなのか。間近に迫る死。そこへ待ちに待った朗報。
「タイムマシンが完成しました!」
 研究に大金を投じた甲斐があった。これで未来の医療を受けられる。新たな技術による未知の旅は大きな危険を伴うが、もう猶予がないと急き立てられすぐに出発。未来へ!
 
 彼は賭けに勝った。
 病を完治させた大富豪は意気揚々と元の時代に帰還した。

 やや過去へ戻りすぎた。マシンがそうセットされていた。
 病に苦しむ自分が出迎える。
「うまくいった。この体に私の脳を移植するだけで健康な肉体を得られる。自分の体だから拒絶反応もない」
 過去の自分の冷徹な言葉。
 愕然とする大富豪。
 やられた! タイムパラドックスを利用した罠だった! 私は自分にハメられたんだ。……いや、しかし?
 拘束されながら彼は訳が分からなくなっていた。
SF
公開:23/06/10 11:00
更新:23/06/10 16:25

真木真

上限400字。
普通に書く。文字数オーバー。削る。まだオーバーしてる。さらに削る。
そんな作業も楽しいです。
よろしくお願いします。

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