茶の実姫

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少しむかし、お茶の産地に住んでるおじいさんとおばあさんがいました。ある日、茶畑に行くと光る茶の実を見つけ、割ってみると中から可愛い女の子が出てきました。
「この村にお手伝いに来ました!」
2人は、女の子を茶の実姫と名付け可愛がりました。茶の実姫は良く働き、結婚の申し込みに多くの若者がやってきましたが、興味を示しません。いつもお茶を飲みながら空を見上げています。
「かぐや姫みたい月に帰るんじゃ」
おじいさん、おばあさんは心配しました。
ある日空から円盤が飛んできました。
「月からのお迎えか?」
村は大騒ぎ。茶の実姫は、円盤を捕まえるとぱくり。
「美味しい」
なんと円盤は焼き立てのピザでした。
「結婚してください」
ピザを回しながら青年がやってきました。あまりにピザが美味しく茶の実姫は思わず言いました。
「喜んでいただきます」
そうして2人は出来たて熱々の夫婦になりました。めでたし。めでたし。
ファンタジー
公開:23/06/02 12:46
更新:23/06/02 14:16
茶祭り 結婚おめでとうございます 茶の実 綿津実

むう( 地獄 )

人間界で書いたり読んだりしてる骸骨。白むうと黒むうがいます。読書、音楽、舞台、昆虫が好き。松尾スズキと大人計画を愛する。ショートショートマガジン『ベリショーズ 』編集。そるとばたあ@ことば遊びのマネージャー。

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