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山々に囲まれた広大な湖。晴れ渡る空を青く映し、静かに揺れる湖面。鳥の囀り。葉擦れの音。のどかな自然の風景。
その湖には竜が棲むという伝説があった。近年も目撃情報は絶えず、写真や動画がSNSに出回る。どれも遠く暗く不鮮明な画像だが、首長竜の頭が湖面から突き出しているようには見えた。
「恐竜だあ? そんなもんいやしねえよ」
取材に訪れた雑誌記者に対し、地元の猟師は一蹴して笑う。
「ほら、見な」指差す猟師。
魚を狙い、大きな鳥が湖の上空を旋回している。
突然、湖の真ん中が激しく波立った。
水面が一気に盛り上がる。
何かが出てくる。
ザアアッ!!
それは人の右腕だった。巨木のように太くたくましい、毛むくじゃらの長い腕だ。腕は素早く鳥を掴み、水中に引きずり込んで消えた。一瞬の出来事。
「な? いるのは水棲の巨人だけだ」
確かにあの巨腕のシルエットは竜の首にそっくりだ。
その湖には竜が棲むという伝説があった。近年も目撃情報は絶えず、写真や動画がSNSに出回る。どれも遠く暗く不鮮明な画像だが、首長竜の頭が湖面から突き出しているようには見えた。
「恐竜だあ? そんなもんいやしねえよ」
取材に訪れた雑誌記者に対し、地元の猟師は一蹴して笑う。
「ほら、見な」指差す猟師。
魚を狙い、大きな鳥が湖の上空を旋回している。
突然、湖の真ん中が激しく波立った。
水面が一気に盛り上がる。
何かが出てくる。
ザアアッ!!
それは人の右腕だった。巨木のように太くたくましい、毛むくじゃらの長い腕だ。腕は素早く鳥を掴み、水中に引きずり込んで消えた。一瞬の出来事。
「な? いるのは水棲の巨人だけだ」
確かにあの巨腕のシルエットは竜の首にそっくりだ。
ファンタジー
公開:23/06/05 07:40
上限400字。
普通に書く。文字数オーバー。削る。まだオーバーしてる。さらに削る。
そんな作業も楽しいです。
よろしくお願いします。
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