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「刺身食べたい。」
「おっ。何の刺身?」
「何の?」
「そう、何の?」
「何のってナニ?刺身だよ。」
「だから、何の刺身?」
「刺身は刺身だよ。」
「だから~。何の刺身?」
「はっ?刺身は刺身だろうが!」
「そうじゃなくて、刺身の種類。」
「へっ?全然意味がわからないな。」
「いやいやいや。マグロとかサーモンとかあるでしょ?」
「はっ?マグロ?サーモン?何言ってるんだよ。刺身って言ったら人間の刺身に決まっているだろう。」
そう言って彼は勢い良く、僕に包丁を振り下ろした。
ホラー
公開:23/05/30 17:58

ソフトサラダ( 埼玉 )

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時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、短いお話を書いています。コメントは励みになります。とりあえず過去作の改訂版を中心に新作も載せていきます。よろしくお願いします。 
 

 

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