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僕の最も嫌いな宿題「予感想文」。
本を読んで書くのが読書感想文ならば、未来を読んで書くのが予感想文で、直感や想像力の育成の為、数年前から学校の授業に取り入れられた。
何かの予感がした時、その内容や実際に的中したのか等を作文するのだが、鈍感な僕には予感など滅多に来ないし、何か感じたとしても、それが当たったか外れたかを見極めるのが難しくて、非常に面倒だ。

「派手な出来事があったら、実はその前にこんな予感があったんだって事にして適当に書けば、予感想文なんて楽勝じゃん!いい点も貰えるし!」

ぼんやり原稿用紙を眺めていると、お調子者の友人がそう話しかけてきた。実は、予感想文で最も重視されるのは的中率。予感が当たった作文程、良い評価が貰えるので、結果を捏造する者も多い。僕は深くため息をつくと、友人に答えた。

「そうしたいけど、僕がやったら先生にバレて、こっぴどく叱られる予感しかしないんだよ。」
その他
公開:23/05/29 21:45
更新:24/01/18 07:05
月の音色 予感

ネモフィラ(花笑みの旅人)( 気の向くまま )

いつもご訪問ありがとうございます!
元:ネモフィラは咲うです。大原さやかさんのラジオ「月の音色」では、ペンネーム:花笑みの旅人として投稿しております。

日常に寄り添い、読んだ人がほんのすこ~しだけ前向きになれるような物語を書けたらいいなぁと思っています。

現在、少々多忙につき投稿のみのログインになる可能性が高いです。よろしくお願いいたします!

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