カラーギャング

私の住む町の笑点街は現在、７チームのカラーギャングが支配している。
そのカラーギャングに今、私は絡まれている。
「ほら、持ってんだろう？出せよ」
「その荷物をこっちに寄こしな！」
ピンクと水色の三遊亭が私から鞄を奪うと中の座布団を取り出す。
「ひぃ、ふぅ、みぃ…結構持ってんじゃん！」
「おい、分け前は半々だぞ」
嬉しそうに笑うピンクと水色の三遊亭。だが、鞄の奥にあるそれを見て、顔色を変えた。
どうやら気付いたようだな。
私は鞄を奪い返すと中に入っていた赤い着物をバッと羽織る。これがどういう意味か分かるだろう？
この色は白の春風亭の許可なく座布団を奪う事が出来る。
残念だったなピンクと水色の三遊亭。
この私に暴挙を振るった罰だ。ピンクと水色の三遊亭の座布団を全部奪ってやった。
まあ、奪ったところでこの座布団、私が持っていても意味がない。
今度の大喜利で、面白い回答をしたら返してやるとしよう。