2
2
私は文具店にいた。日めくりカレンダーを買うためだ。ふと、ひとつのカレンダーに目が留まった。
「時を駆けるカレンダー?」
「この商品はあなたを過去、未来の行きたい日に1度だけ連れていきます。」とあった。
カレンダーには年月の記載のみで、1950年1月から2100年12月までめくれるようだ。1枚1枚にはボタンがあり、これを押すと、その年月の行きたい日に行けるようだ。
私はこれにした。10年前、よく可愛がってくれた祖父が死んだのだ。その祖父の最期を見届けたかったが、とある感染症のせいで、それは叶わなかった。
祖父にひと言、ありがとうを言いたい。すぐに祖父が死ぬ1日前の日のボタンを押した。
病室。ベッドには祖父。ほんとに過去に来た。祖父の手を握り、ありがとうと伝えた。
そのとき大事な事に気がついた。帰り方がわからない。カレンダーには1度だけと書いてたっけ。私は過去の住人となった。
「時を駆けるカレンダー?」
「この商品はあなたを過去、未来の行きたい日に1度だけ連れていきます。」とあった。
カレンダーには年月の記載のみで、1950年1月から2100年12月までめくれるようだ。1枚1枚にはボタンがあり、これを押すと、その年月の行きたい日に行けるようだ。
私はこれにした。10年前、よく可愛がってくれた祖父が死んだのだ。その祖父の最期を見届けたかったが、とある感染症のせいで、それは叶わなかった。
祖父にひと言、ありがとうを言いたい。すぐに祖父が死ぬ1日前の日のボタンを押した。
病室。ベッドには祖父。ほんとに過去に来た。祖父の手を握り、ありがとうと伝えた。
そのとき大事な事に気がついた。帰り方がわからない。カレンダーには1度だけと書いてたっけ。私は過去の住人となった。
ファンタジー
公開:23/05/25 21:41
小説が大好きなナマケモノ。
執筆に挑戦中。
短編、ショートショートが大好き!
ログインするとコメントを投稿できます