私、夜〇駆けるが弾きたいの
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「だから、ピアノを習いたいの」
そう言うと、家族は目を丸くした。
「うーん、ちょっと無理じゃない?」
「やめときなって」
家族は困ったように笑いながら、そう言った。
でも、やりたいのだ。
「やってみたいの」
家族は顔を見合わせる。
無理だって、家でゆっくりしてればいいって、二人は言う。
「お願い!」
必死にお願いする。
二人はまた顔を見合わせて、溜息をついた。
「では、今日からお願いします」
「はい。宜しくお願いしますね」
ピアノ教室にお義母さんを預けて、 私達は一旦家に帰る。
車の中で、私は夫に声を掛けた。
「お義母さん、大丈夫かしら」
「まあ認知症防止と思えば…それにしても」
まさかあの母さんが、自分から何かしたいって言い出すなんて。
微笑ましそうに笑う夫の横顔を見て、私もくすっと笑った。
義母は今、どんな顔でピアノに触れているのだろう。
そう言うと、家族は目を丸くした。
「うーん、ちょっと無理じゃない?」
「やめときなって」
家族は困ったように笑いながら、そう言った。
でも、やりたいのだ。
「やってみたいの」
家族は顔を見合わせる。
無理だって、家でゆっくりしてればいいって、二人は言う。
「お願い!」
必死にお願いする。
二人はまた顔を見合わせて、溜息をついた。
「では、今日からお願いします」
「はい。宜しくお願いしますね」
ピアノ教室にお義母さんを預けて、 私達は一旦家に帰る。
車の中で、私は夫に声を掛けた。
「お義母さん、大丈夫かしら」
「まあ認知症防止と思えば…それにしても」
まさかあの母さんが、自分から何かしたいって言い出すなんて。
微笑ましそうに笑う夫の横顔を見て、私もくすっと笑った。
義母は今、どんな顔でピアノに触れているのだろう。
その他
公開:23/05/20 07:56
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