非日常体験キャンプ

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非日常体験キャンプへと参加した私は消灯時間を今か今かと待っていた。
このキャンプ場、夜10時になると全ての火がふっと消える。
それは焚き火やランプはもちろん、ストーブの火でさえも消えてしまうから、消灯時間までには寝袋に入っておく必要がある。

消灯時間がやってきた。キャンプ場のランプが一つ、また一つと消えていく。
それが私のもとを通過したその時、私の意識はふっと途切れた。

目を開ける。彼岸花咲き誇る美しい川辺に私は佇んでいた。
向こう岸を見ると去年亡くなったお婆ちゃんが手を振っていた。
「アンタはまだこっちに来ちゃダメだよ~」
「分かってるよ~」
川を挟み、久しぶりに祖母と話す。

このキャンプ場の消灯は命の火すらも消してしまう。
だからここは三途の川で私は今、臨死体験をしてる最中だ。
でも大丈夫。朝6時には点灯時間で、その時になると私も臨死体験をいう非日常を終え、再び体に命の火が灯る。
公開:23/05/09 21:16

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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