おひとついかがですか?

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紅葉舞う小春日和。縁側に目を向けると二つ並べた座布団に孫と愛猫が座っていた。
孫は私に気付くと立ち上がり「座布団、温めておきました」と勧めて来た。
それじゃ、お言葉に甘えて一休みさせてもらおうか。ああそうだ。この前、大福を二つ貰ったんだ。それでも出そうか…
「お茶とお茶菓子をどうぞ」
孫が大福2つと湯飲み2つを皿に乗せ戻ってきた。さては一つ、狙っていたな。
『ありがとう。おひとついかがですか?』
「頂きます」
大福にかぶりつく孫。「餡子が美味しい」と口にする。
黒猫のアンコがピクリと耳を動かした。私の膝に乗ると大福をもの欲しそうに見つめる。
『ダメだよ。これは猫の食べ物じゃないんだ』
アンコは残念そうに私の膝の上で丸くなる。暖かい。
空いた座布団に座る孫。
なんて事はない日常の一幕。
だけど私にとっては特別で、いつまでも続いて欲しい時間。
おひとつと言わず、ずっと味わっていたい日々である。
公開:23/05/13 21:13

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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