おひとついかがですか?

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大切に育てた柿の木が今年、大量の実をつけた。
鳥達に食べられる前に収穫したいが、私は蟹。木登りは苦手である。さて、どうしたものか…
「よろしければ、お手伝いをしましょうか?」
話しかけてきたのは猿。私の脳裏によぎるは猿蟹合戦。さては柿を奪う気だな!
「ちょっと失礼」
猿は私を小脇に抱え、器用に木を登っていく。
「どこから取りますか?」
それじゃ…と艶のある実にハサミを近付けてもらう。チョキン!いいのが取れた。
次は…と張りのある実にハサミを近付けてもらう。チョキン!美味そうなのが取れた。
「お見事。僕は力加減が出来ず、実を握り潰してしまうので蟹さんが羨ましい」
私は収穫したばかりの大きな柿を、おひとついかがですか?と、猿に差し出した。
「ありがとうございます!いただきます!」
美味しそうに食べる猿。
その姿に私は結局、収穫した柿の半分を猿に譲った。
その代わり、来年の収穫の手伝いも頼んだ。
公開:23/05/02 20:55

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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