適材適所法

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適材適所という法案が可決された。学歴や資格に関係なく、その人に合った適切な職業に就くようにしようという法案である。
手先の器用な人は希望すれば、病院で手術をすることもできた。派閥や学歴に関係なく動くことができたから、身軽なものだった。
洞察力のある人が患者の診断をし、知識のある人が病名を判断した。誤診は少なくなった。
人の話を否定せずに聞ける人はカウンセラーになった。企業や学校などでも活躍した。事なかれ主義で点数稼ぎの上手な教師は、解雇されサラリーマンとなった。子供思いの人が教師の仕事に就くことができた。
体力や筋力が有り余っている人は、肉体労働やスポーツ選手となった。
どうにも自分の適正が分からないという人は、コンピュータの診断を受けて決めてもらうことができた。ほとんどの場合正確に診断してもらえたので、やり甲斐のある仕事ができるようになった。
国の経済も活性化しみんな幸せな人生を送った。
その他
公開:23/04/29 02:16

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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