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「もういいんだ」
「そっか」
「努力しても無駄だから」
「頑張ったんだね」
「僕には友達も恋人もいない」
「うん? 」
「大切にしてくれる人なんて、誰もいない」
「ふーん」
「だからもういいの。自殺する」
「そっか、解ったよ」
「止めないの? 自殺はダメだって」
「ああ、君がよく考えて出した結論だろ」
「うん」
「だから、君の自殺は止めないよ」
「……そっか」
「ただし飛び込む電車は次来るヤツにしてく
れ。俺は今日デートなんだ、お前にそれを邪
魔されたくない。それとも、ここからのタク
シー代をくれないか? その方が俺も楽だし、
どうせ死ぬんだろ? 」
「そっか」
「努力しても無駄だから」
「頑張ったんだね」
「僕には友達も恋人もいない」
「うん? 」
「大切にしてくれる人なんて、誰もいない」
「ふーん」
「だからもういいの。自殺する」
「そっか、解ったよ」
「止めないの? 自殺はダメだって」
「ああ、君がよく考えて出した結論だろ」
「うん」
「だから、君の自殺は止めないよ」
「……そっか」
「ただし飛び込む電車は次来るヤツにしてく
れ。俺は今日デートなんだ、お前にそれを邪
魔されたくない。それとも、ここからのタク
シー代をくれないか? その方が俺も楽だし、
どうせ死ぬんだろ? 」
その他
公開:23/04/29 21:45
葵琥珀の作品集です。
こちらには「#原稿用紙1枚で伝えたい」をテーマに手書き原稿の内容を投稿しています。
https://lit.link/atelierASINOURA
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