朝のしたく

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カーテンを透かして差し込む朝の光。隣の部屋から目覚まし時計の音がする。寝返りをうつと掛け布団が足元にふわっとお行儀よくたたまれた。ベッドを降りるとパジャマが脱げて身軽になる。
テーブルにはコーヒー、香りがただよう。トーストにパターといちごジャムを塗るのは自分の手で。煮詰めた鍋から紅い色を掬うのが好き。
カーテンを開けたら太陽がぱりっとお化粧してくれる。
パンツスーツとローファーを選んで、電車に乗ったふりをして、玄関から会社の裏口へ。
最近、職場のお姉さんがわたしが魔女だった気がついたみたい。この余裕にムカついて嫌がらせしてくる。
だけど、魔法が使えることは変えようがないからごめんね。
公開:23/04/22 19:36
更新:23/04/22 21:21

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