キツネの学校
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キツネの学校では、人間に化ける練習をしていた。
「コン!」と掛け声こそ勇ましいが、完全に化けるのは難しい。どうしても耳と尻尾が残ってしまうのだ。
「コンコン!」
なんど練習しても、立派な尻尾がおしりからポロリ。とがった耳が髪の毛からピン。
けど、先生はとても優しい。
「このくらいはなんともないのよ。耳や尻尾があっても大丈夫だから」
「けど、人間に耳と尻尾はありません」
「むしろ、少しぐらいキツネっぽさを残した方がいいの。その方が人間たちは喜ぶことがあるから。さあ次はテレビを見ながら踊りの練習をしましょう」
「はい」
子キツネたちが元気な返事をする中で、テレビではファイターズガールたちが笑顔で踊り続けていた。
「コン!」と掛け声こそ勇ましいが、完全に化けるのは難しい。どうしても耳と尻尾が残ってしまうのだ。
「コンコン!」
なんど練習しても、立派な尻尾がおしりからポロリ。とがった耳が髪の毛からピン。
けど、先生はとても優しい。
「このくらいはなんともないのよ。耳や尻尾があっても大丈夫だから」
「けど、人間に耳と尻尾はありません」
「むしろ、少しぐらいキツネっぽさを残した方がいいの。その方が人間たちは喜ぶことがあるから。さあ次はテレビを見ながら踊りの練習をしましょう」
「はい」
子キツネたちが元気な返事をする中で、テレビではファイターズガールたちが笑顔で踊り続けていた。
ファンタジー
公開:23/04/22 17:05
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