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今、物凄く達筆な「連絡帳」という文字が、僕の目の前を浮遊している。
「明日は必ず持ってきなさい!」
朝の会の後、忘れ物常習犯の僕は担任の優子先生に呼び出された。
先生はビシッと僕を注意すると、胸ポケットから不思議なペンを取り出した。ペン先が刀の様に光り、蓋は鞘の様だった。それから精神統一すると、ペンで一気に風を斬った!すると、宙に「連絡帳」の文字が浮かびあがったのだ。
驚く僕に、先生は涼しい顔で言った。
「これは風斬りペン。風を斬って、文字を書く事ができるの。しかも、書いた文字は空気がある限り送った相手からずっと離れない。これなら絶対に忘れないでしょ!」
「えっ!これ一生消えないんですか?」
不安気に僕が尋ねると、先生は笑って答えた。
「お返事をすれば消えるわ。先生は、この文字に(忘れ物禁止)という想いを込めたから、明日は忘れ物せず、(守りました!)と私に伝えれば大丈夫!」
「明日は必ず持ってきなさい!」
朝の会の後、忘れ物常習犯の僕は担任の優子先生に呼び出された。
先生はビシッと僕を注意すると、胸ポケットから不思議なペンを取り出した。ペン先が刀の様に光り、蓋は鞘の様だった。それから精神統一すると、ペンで一気に風を斬った!すると、宙に「連絡帳」の文字が浮かびあがったのだ。
驚く僕に、先生は涼しい顔で言った。
「これは風斬りペン。風を斬って、文字を書く事ができるの。しかも、書いた文字は空気がある限り送った相手からずっと離れない。これなら絶対に忘れないでしょ!」
「えっ!これ一生消えないんですか?」
不安気に僕が尋ねると、先生は笑って答えた。
「お返事をすれば消えるわ。先生は、この文字に(忘れ物禁止)という想いを込めたから、明日は忘れ物せず、(守りました!)と私に伝えれば大丈夫!」
ファンタジー
公開:23/04/24 20:57
気ままに咲うネモフィラのヒトリガタリ
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