殿さまの国民
0
2
19世紀末、東洋のある国に「黒船」が訪れた。
しかしその国は、開国しなかった。
そして21世紀のいまも、「幕府」と「藩」が続いている。
その国では、産業革命も、IT革命も起こったが、現在でも「殿さま」が大切にされている。
そして、世界で活躍する「社中」(会社のこと)も、たくさん生まれた。
その社中が大切にするのは「家紋」だ。どんな商品にも、ソフト、コンテンツにも、必ず片隅に、藩の「家紋」が描かれている。
世界では「権威」が失われ、社会が平らになっていく中で、その国だけが「権威」への忠義を強めていく。
ついには、遺伝子操作で、生まれてくる赤ん坊のおでこにも、「家紋」を入れるようになった!
地球上のどこでも、その国民に会うと、おでこにある紋ですぐわかる。
他国の人は、見ると思わず吹き出してしまう。
でもそんな時、彼らは必ず、こう言い返すのが習わしなのだ。
「怒っちゃ、やーよー!」
しかしその国は、開国しなかった。
そして21世紀のいまも、「幕府」と「藩」が続いている。
その国では、産業革命も、IT革命も起こったが、現在でも「殿さま」が大切にされている。
そして、世界で活躍する「社中」(会社のこと)も、たくさん生まれた。
その社中が大切にするのは「家紋」だ。どんな商品にも、ソフト、コンテンツにも、必ず片隅に、藩の「家紋」が描かれている。
世界では「権威」が失われ、社会が平らになっていく中で、その国だけが「権威」への忠義を強めていく。
ついには、遺伝子操作で、生まれてくる赤ん坊のおでこにも、「家紋」を入れるようになった!
地球上のどこでも、その国民に会うと、おでこにある紋ですぐわかる。
他国の人は、見ると思わず吹き出してしまう。
でもそんな時、彼らは必ず、こう言い返すのが習わしなのだ。
「怒っちゃ、やーよー!」
ファンタジー
公開:23/04/23 20:19
更新:23/04/24 21:55
更新:23/04/24 21:55
殿さま
鎖国
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます