う活動

完璧超人の先輩が部活動を始めたらしい。
一体何部に入ったんだろう？
「部活っていうか…う活動を始めたんだ」
『う活動？何ですそれ？』
「迂闊…うっかりさんになる為の活動さ。自分で言うのもなんだけど、私って完璧超人ってじゃない？完璧すぎて、男が寄り付かないじゃない？花の高校生活、私も恋したいわけよ。だからこそ、隙を見せるう活動を始めたんだ」
確かに先輩、女子でありながら女子にモテる。男子よりよっぽどカッコいいし頼りになる。
そんな先輩が恋をしたいだなんて意外だった。
「いや、恋をしたいというか、振り向いて欲しいというか、私をもうちょっと意識して欲しいというか…」
途端に顔を赤くし、もじもじし始める先輩。
どうやら、意中の相手に振りむいてもらいたくて、う活動を始めたようだ。可愛いなぁ…
普段見せないそのギャップに滅茶苦茶萌える！
同時にその姿を見て理解した。
先輩は”う部”に入ったんだなって。