社会の自動窓

お金持ちの金持君の服は、庶民の僕らの服と一味も二味も違っている。
高級ブランドだから、服の素材が違うのは当然として、ズボンのチャックが自動ドアなんだ。
手を近付けるだけでチャックが自動で下がり、手を離すと自動でチャックが上がる。凄いなぁ…
漏れそうな時に限ってチャックって中々開かない。男子一同、そんな体験を一度はしているからこそ、金持君の社会の自動窓が羨ましい。
それに社会の窓の長時間開きっぱなしも防げる。男子の夢だ。僕も欲しい。
でもよくよく考えたら、手を近付けるだけで開くんだ。
そんなズボン穿いていたら、男友達に玩具にされそうで心配だ。
「大丈夫。この社会の自動窓、指紋認証機能があるから本人の手じゃないと開かない仕様になっているんだ。それに、尿意や便意を感じた時以外は開かないようにも設定できるから、いたずらに開く事は防げるよ」
さすが金持君。社会の窓の機能は一味も二味も違っているなぁ…