名探偵への憧れ
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ぼくはアニメの名探偵に憧れていた。神様がいきなりぼくの前に現れて願いを一つだけ叶えてあげると言ったので、アニメの名探偵のようにして下さいと頼んだ。神様は快く引き受けてくれた。
それからは毎日のように事件に遭遇するようになった。引ったくり、強盗などは日常茶飯事で、殺人や爆破事件などもしょっちゅう目撃するようになった。自分自身が拉致されたり、殺されかけることも珍しくはなかった。
だがそれらの事件をぼくの名推理で解決するといったことはなく、ぼくの頭脳は凡人のままだ。事件に日常的に遭うことと、事件が終わればケロッと全て忘れ自分のことだけを考えるといった部分のみ名探偵の素養を貰い受けたようだ。
名探偵のようにしてくれと願い、名探偵になりたいと言ったわけではないのでそれがいけなかったのか。しかしこれはこれで日々気楽な立場で、刺激を味わうことができるのだから、悪くはないのかもしれない。
それからは毎日のように事件に遭遇するようになった。引ったくり、強盗などは日常茶飯事で、殺人や爆破事件などもしょっちゅう目撃するようになった。自分自身が拉致されたり、殺されかけることも珍しくはなかった。
だがそれらの事件をぼくの名推理で解決するといったことはなく、ぼくの頭脳は凡人のままだ。事件に日常的に遭うことと、事件が終わればケロッと全て忘れ自分のことだけを考えるといった部分のみ名探偵の素養を貰い受けたようだ。
名探偵のようにしてくれと願い、名探偵になりたいと言ったわけではないのでそれがいけなかったのか。しかしこれはこれで日々気楽な立場で、刺激を味わうことができるのだから、悪くはないのかもしれない。
ファンタジー
公開:23/04/12 00:36
少し変わった、ブラックな話が好きです。
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