シケモク日記(2023年4月12日[水])

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季節は春。
桜もとっくに散り、夏を迎えたように暑い日差しが打ちつける。

世間では休日というわけでもなかったが、病弱なわたしは若くして労働から免れ、隠居生活を送っていた。それは感謝せねば、ならぬのだろう。実際に、わたしは宗教的な集いにも参加しながら、日々を慎ましく、誰かを恨んだりせずに生きることを望んでいたのだった。

まといつく劣等感。
こればかりは、拭いきれなかったが、それを忘れる手段は知っている。
生前は、この世の中に必要とされなかったわたしも、いつかは骨となって大地に還り、別の誰かの新生の助けをするのだろう。
開け渡した余白(スペース)では、今いるわたしよりも、よりよく生き、願うことなら死が別かつそのときまで、彼のひとには愛する心を忘れないでいて欲しい。

まだ、観ぬ世界のために、わたしは死のう。
それまでは生きていよう。
誰かを傷つけることなく、よりよい未来と死のために。
青春
公開:23/04/12 14:43
更新:23/04/12 14:58

水鏡かけら( 日本 )

執筆のリハビリがてらに、書いております。
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