0
1
季節は春。
桜もとっくに散り、夏を迎えたように暑い日差しが打ちつける。
世間では休日というわけでもなかったが、病弱なわたしは若くして労働から免れ、隠居生活を送っていた。それは感謝せねば、ならぬのだろう。実際に、わたしは宗教的な集いにも参加しながら、日々を慎ましく、誰かを恨んだりせずに生きることを望んでいたのだった。
まといつく劣等感。
こればかりは、拭いきれなかったが、それを忘れる手段は知っている。
生前は、この世の中に必要とされなかったわたしも、いつかは骨となって大地に還り、別の誰かの新生の助けをするのだろう。
開け渡した余白(スペース)では、今いるわたしよりも、よりよく生き、願うことなら死が別かつそのときまで、彼のひとには愛する心を忘れないでいて欲しい。
まだ、観ぬ世界のために、わたしは死のう。
それまでは生きていよう。
誰かを傷つけることなく、よりよい未来と死のために。
桜もとっくに散り、夏を迎えたように暑い日差しが打ちつける。
世間では休日というわけでもなかったが、病弱なわたしは若くして労働から免れ、隠居生活を送っていた。それは感謝せねば、ならぬのだろう。実際に、わたしは宗教的な集いにも参加しながら、日々を慎ましく、誰かを恨んだりせずに生きることを望んでいたのだった。
まといつく劣等感。
こればかりは、拭いきれなかったが、それを忘れる手段は知っている。
生前は、この世の中に必要とされなかったわたしも、いつかは骨となって大地に還り、別の誰かの新生の助けをするのだろう。
開け渡した余白(スペース)では、今いるわたしよりも、よりよく生き、願うことなら死が別かつそのときまで、彼のひとには愛する心を忘れないでいて欲しい。
まだ、観ぬ世界のために、わたしは死のう。
それまでは生きていよう。
誰かを傷つけることなく、よりよい未来と死のために。
青春
公開:23/04/12 14:43
更新:23/04/12 14:58
更新:23/04/12 14:58
執筆のリハビリがてらに、書いております。
noteでは、web小説や映画のレビューも書いています。
*アイコンは、むしのいき様@333Musino
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます