部下への思いやり

おれは会社の部下の女の子に誘われた。悩み事を聞いてほしいと言うのだ。
上司としては悩む部下を放っておくわけにはいかない。個人的に話したいと言うのでレストランに行った。
先輩の女性社員や同僚から、陰湿な態度をとられていると言う。分かったそれとなく注意して、改めない場合はまた対応を考えるよと言っておいた。
課長はやっぱり頼りになりますね。こんな素敵な人と一緒になれた奥様が羨ましいとおれを褒めてくれた。
だが憔悴した彼女が心配で家まで送って行った。彼女の家に上がりコーヒーをご馳走になり、男と女の関係になった。
それからはプライベートで会う回数も増えていき、おれは彼女にのめりこんでいった。
だが妻にこのことがバレて離婚することとなってしまった。彼女に結婚しないかと言ったら笑って断わられた。後で調べたら先輩や同僚から陰湿な態度をとられていたのではなく、陰湿な態度をとっていたのは彼女だったらしい。