ポストイット

読書クラブで資料として使おうと、小説本にポストイットを貼っておいた。本をクラブで使い終えたが、ポストイットを剥がすのも面倒でそのままにしておいた。
久しぶりにその本を読んだ。何故か話が昔と違っているように感じた。だいぶ昔に読んだ本だから私の思い過ごしだろうと思っていたのだが、やはり違和感が拭えなかった。
新しいキャラが増えて話が変わっていた。どうやらポストイットにイラストとして描いてあった犬と猫が、小説の中に入り込んでいたようだ。
本の内容が深みを増したとか、面白くなったというのならいいのたが場の空気を壊すような登場をするから鼻白んだ。
例えば登場人物同士の会話が盛り上がったり、展開が面白くなってきた時に脈絡もなく犬や猫の散歩やエサを食べる描写が入るのでしらけてしまうのだ。
本の内容がアレンジされたら面白いなあと考える人も多いのかもしれないが、できたとしても案外こんなものかもしれない。