怪力の呪い

0
1

神様は時々悪戯をする。そして摩訶不思議な力をお与えになるのだ。それが彼女に与えられた力、怪力の呪いだ。握力は百キロまで測定できる機械が壊れて測定不明。とんでもない怪力を彼女は持っている。彼女が怪力の呪いにかかったのは、神社で失礼に当たる行為をしたせいだ。神社内でゴミをポイ捨てした。それ以来、彼女には怪力の呪いがかけられた。人でありながら人ならざる力。そんなものを手に入れてしまった彼女は、誰にも簡単に触れる事が出来ないのだ。彼女は力加減が分からない。百キロ以上の握力で握手なんてすれば、相手を怪我させてしまう。彼女は悩んだ。どうすれば呪いが解けるのか。だから神社に行って神様にお願いすることにした。すると神様は、その力を持って人の役に立てと言う。考えた彼女は、小さな町工場に就職した。機械すら満足に買えない工場で、機械の代わりに鉄を曲げる仕事をした。これによって神様は、彼女から怪力の呪いを解いた。
公開:23/04/09 14:27

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容