僕を無視しないで
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母と喧嘩した次の日、朝起きると母は、相変わらず僕の事を無視した。イライラしながらも僕は、学校へ行った。教室に入り、席に着いた。隣の上田に「おはよう」と話しかけた。しかし上田は、僕の事を無視した。
「おい、無視すんなよ。何だよ、感じ悪いな」
僕はこの時、まだ異変には気づいていなかった。それに気づくことになるのは、昼休みになってからのことだ。昼休みになり、購買に昼飯のパンを買いに行く。
「おばちゃん。焼きそばパン頂戴」
「…………」
「ねえ。おばちゃん。焼きそばパン頂戴」
「…………」
僕の声が聞こえていないのではない。僕の存在に全く気付いていないのである。
「どうして……。ねえ、僕を無視しないでよ」
学校が終わり、誰か僕の事が見える人がいないかと思って街の方へ行く。
「誰か!!誰か!!僕の事が見える人いませんか!?誰か!!」
しかし誰も振り向いてくれなかった。僕の存在感は、この世から消えた。
「おい、無視すんなよ。何だよ、感じ悪いな」
僕はこの時、まだ異変には気づいていなかった。それに気づくことになるのは、昼休みになってからのことだ。昼休みになり、購買に昼飯のパンを買いに行く。
「おばちゃん。焼きそばパン頂戴」
「…………」
「ねえ。おばちゃん。焼きそばパン頂戴」
「…………」
僕の声が聞こえていないのではない。僕の存在に全く気付いていないのである。
「どうして……。ねえ、僕を無視しないでよ」
学校が終わり、誰か僕の事が見える人がいないかと思って街の方へ行く。
「誰か!!誰か!!僕の事が見える人いませんか!?誰か!!」
しかし誰も振り向いてくれなかった。僕の存在感は、この世から消えた。
公開:23/04/09 14:17
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