いじめ対策

校長は胸を痛めていた。いじめ問題が片づかないのである。表面的には起こってない、もしくは解決済みとしなくてはいけないため陰で泣いている児童が何人もいることを知っている。
一計を案じ学校に潜む霊に、いじめっ子を懲らしめてもらうことにした。校長に霊能力があったので霊にそうしてほしいと、お願いしたのだ。
翌日霊は早速仕事に取り掛かってくれた。こいつはいじめっ子だと判断した子に取り憑き屋上から飛び降りさせた。また別の子にも取り憑きガラスを割らせ頸動脈を切らせ、死に至らしめた。
校長は愕然とした。そこまでは求めていなく懲らしめてくれればいいとだけ思っていたのである。その光景を見ていた児童は、みんな心にトラウマを負った。　
そして死んだいじめっ子の霊が校舎を彷徨うようになった。校長より有能な霊能力者を呼んでも収まらなかった。子供たちも怖がって学校に行かないようになった。呪われた学校として廃校になった。