恋は毒
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帰り道、薄暗い景色
駅まで5分、呆然自失に彷徨う国道沿い
車の音も匂いも何も感じない
あるのは喉奥の渇きと
逆転サヨナラ負けを喫するメキシコ代表さながらの虚無感
全ては彼女の一振りで結末を迎えた
「まもなく、2番線に電車がまいります」
「君は2番目なんだよね」
記憶が蘇る
「だって彼の方がたくさん稼いでるし」
君は昔からそういう奴だ
才色兼備、冷徹さを潜める声色、全てを見透かすようなその鼻につく表情
だけど君は魅力的だった
だから僕は必死に勉強して、君と同じ高校・大学に行ったんだ
就活だって有名企業に就職するほど徹底的に
「危ないですから、黄色の線より内側へお下がりください」
ここまでやったのに、今更引き下がる訳にはいかない
もしここが生か死の分岐点だとしても、それでも構わない
いやむしろ君の生唾が含む毒に侵され死を受け入れよう
君と一緒に入れるのなら
この恋は毒だ
駅まで5分、呆然自失に彷徨う国道沿い
車の音も匂いも何も感じない
あるのは喉奥の渇きと
逆転サヨナラ負けを喫するメキシコ代表さながらの虚無感
全ては彼女の一振りで結末を迎えた
「まもなく、2番線に電車がまいります」
「君は2番目なんだよね」
記憶が蘇る
「だって彼の方がたくさん稼いでるし」
君は昔からそういう奴だ
才色兼備、冷徹さを潜める声色、全てを見透かすようなその鼻につく表情
だけど君は魅力的だった
だから僕は必死に勉強して、君と同じ高校・大学に行ったんだ
就活だって有名企業に就職するほど徹底的に
「危ないですから、黄色の線より内側へお下がりください」
ここまでやったのに、今更引き下がる訳にはいかない
もしここが生か死の分岐点だとしても、それでも構わない
いやむしろ君の生唾が含む毒に侵され死を受け入れよう
君と一緒に入れるのなら
この恋は毒だ
公開:23/04/02 23:27
はじめまして!朱月 ねる(あかつき ねる)です!
2021年4月12日、物語を書いてみようと思い始めました!
色々な方々の作品も読ませていただきたいです…!
よろしくおねがいします!
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