恋は毒

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帰り道、薄暗い景色
駅まで5分、呆然自失に彷徨う国道沿い
車の音も匂いも何も感じない
あるのは喉奥の渇きと
逆転サヨナラ負けを喫するメキシコ代表さながらの虚無感

全ては彼女の一振りで結末を迎えた

「まもなく、2番線に電車がまいります」

「君は2番目なんだよね」

記憶が蘇る

「だって彼の方がたくさん稼いでるし」

君は昔からそういう奴だ
才色兼備、冷徹さを潜める声色、全てを見透かすようなその鼻につく表情

だけど君は魅力的だった

だから僕は必死に勉強して、君と同じ高校・大学に行ったんだ
就活だって有名企業に就職するほど徹底的に

「危ないですから、黄色の線より内側へお下がりください」

ここまでやったのに、今更引き下がる訳にはいかない
もしここが生か死の分岐点だとしても、それでも構わない
いやむしろ君の生唾が含む毒に侵され死を受け入れよう

君と一緒に入れるのなら

この恋は毒だ
公開:23/04/02 23:27

朱月 ねる( 福岡 )

はじめまして!朱月 ねる(あかつき ねる)です!

2021年4月12日、物語を書いてみようと思い始めました!

色々な方々の作品も読ませていただきたいです…!

よろしくおねがいします!

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