安全な乗り物

0
1

「安全なの?」
「大丈夫?何回もテストしたから。」
「ホントに?」
「ホントだよ。」
「松葉杖ついてるけど。ケガしたの?大丈夫?」
「あ~。コレ?違うよ。これは別件。安全だから。」
「なんかボディの所?ガムテープ?みたいなので補強してあるんだけど。」
「あっ!それ?大丈夫大丈夫。気にしないで。」
「あと、全体的になんか歪んでない?ガタガタしてるし。」
「えっ?そんなことないよ。気のせいだよ。」
「あとさ、さっき誓約書みたいの書かさせたんだけど。アレ、もう一回良く読ましてくんない。」
「えっ?えーと、あれはさ。何て言うか、おまじないっていうの?そんな感じだから。ねっ。大丈夫だから。読まなくていいから。ねっ。乗っちゃおう。早く。」
「えっ。」
「早く、早く。乗っちゃって。ホラッ。」
と、言うような会話をしたことまでは、覚えてるんだけどな~。
なんで僕は今、川の前に立っているんだろう。
ミステリー・推理
公開:23/04/02 14:14

ソフトサラダ( 埼玉 )

ログインできなくなったので新たなアカウントで再始動。

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、短いお話を書いています。コメントは励みになります。とりあえず過去作の改訂版を中心に新作も載せていきます。よろしくお願いします。 
 

 

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容