グラウンド・フィナーレ ~最果て
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最果てを探す旅をしていた。
果ての果ての更に果て、世界が終わる最先端へ行きたかった。
東西南北七つの陸と七つの海を越え、辿り着いたのは出発点だった。
下へ下へと地面を掘れば地表に出た。それならと雲を繋いで上へ上へ昇り、大気を抜けたら宙があった。
星々を乗り継いで銀河の境に到達、幾つも銀河を移って最後に飛び込んだのは時空の狭間だった。過去現在未来を隈なく巡り、時の終わりと共に命も尽きた。
死んだ後も世界には続きがあった。
魂になって天の門をくぐり、輪廻に乗って転生し、地獄の底へ落とされた。再び生まれては死んで、六道の果てを見る事を七代繰り返した。
輪廻の輪もついに擦り切れ、辺りは真っ白になった。
いよいよ最果てが見えてきたか。色も厚みも起伏もない地平を歩いた。端まで歩き通して先がないのを確認し、道程の集大成を振り返る。
世界を縦横に等分する道の上、巨大な文字が出現していた。
『続』
果ての果ての更に果て、世界が終わる最先端へ行きたかった。
東西南北七つの陸と七つの海を越え、辿り着いたのは出発点だった。
下へ下へと地面を掘れば地表に出た。それならと雲を繋いで上へ上へ昇り、大気を抜けたら宙があった。
星々を乗り継いで銀河の境に到達、幾つも銀河を移って最後に飛び込んだのは時空の狭間だった。過去現在未来を隈なく巡り、時の終わりと共に命も尽きた。
死んだ後も世界には続きがあった。
魂になって天の門をくぐり、輪廻に乗って転生し、地獄の底へ落とされた。再び生まれては死んで、六道の果てを見る事を七代繰り返した。
輪廻の輪もついに擦り切れ、辺りは真っ白になった。
いよいよ最果てが見えてきたか。色も厚みも起伏もない地平を歩いた。端まで歩き通して先がないのを確認し、道程の集大成を振り返る。
世界を縦横に等分する道の上、巨大な文字が出現していた。
『続』
ファンタジー
公開:23/03/31 23:59
プチコン
旅
またいつかのどこかへ
果ての無い旅を
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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