終焉の彼方

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 僕は荒廃した土地を彷徨う。どこまで行っても何もなかった。
 建物は全て崩壊していて,文明と呼ばれるようなものは何もなかった。
 自然もほとんどない。動物すらも存在していない。数日彷徨ったが一度も生き物と出くわさなかった。
 数日後,初めて形が残っている建物を見る。中に入っても誰もいない。どこもかしこも荒れていて,何か得られるようなものは無い。
 奥にいくと何やら重苦しいドアを発見した。僕はドアをぶち抜いて中へと入った。そこには多くのモニターがあり,司令室のような雰囲気の部屋がだった。
 動くか試してみた。するとモニターが動き出し,記録されていた映像が映し出された。映っていたのは建物や人を殺戮している僕の姿だった。
 その時に僕の記憶が戻った。僕はとある国で生まれた兵器だった。様々な新しい武器を搭載した考える事が出来る兵器だった。僕自身が暴走し,世界を蹂躙,破壊しつくしてしまったのだった。
SF
公開:23/03/26 21:54
更新:23/03/27 14:36

yuraaaaaaa( (日本) )

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