天国への旅人

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私は今何をしようとしていたのだろうか?
...。
何も思い出せない。
突っ立っていても仕方がない。私は歩いてきたであろう道をどんどん進んで行った。
暫く歩いていると、老人が立っていた。
私はその人物に尋ねた。
「ここは何処でしょうか?」
するとその老人はこう答えた。
「ここかい?ここは天国へ続く道さ。私もそろそろ行かねばならない。」
私は疑問に思った。
(ここが天国へと続く道?と言うことは、私はもう死んでいるということなのか?)
老人が私を置いて去ろうとしたので、私は慌てて後をついて行った。
「ここが天国へと続く道なら、私はもう死んでしまっているということでしょうか?」
老人は、
「ああ、そうだろうな。」
と、それだけしか答えてくれなかった。
暫く歩いていくと、老人が立ち止まった。
「さて、ここが天国の扉さ。私は先に行くよ。」
老人は先に行ってしまった。
そうか私も早く扉を開けて行かねば。
その他
公開:23/03/28 17:13

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