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ある夜、少しだけ開け放っていた窓から僕の日記帳が旅立った。まるで鳥の翼のようにページをパタパタとはためかせながら。慌てて手を伸ばしたものの間に合わず、日記帳は闇の中へ溶け込んで消えた。
誰かに見られたら恥ずかしい……とモヤモヤしながらも、どうすることもできず、その心情をスマホに打ち込み、どうか夢でありますように、と念じながら眠りについた。
翌朝、目覚めると日記帳は何事もなかったかのように机の上に戻っていた。ページをめくると僕の綴った日記の後に別の誰かの書き込みがあった。それも英語で。まだ夢の世界なんじゃないかと戸惑いつつ、日本語が読めない相手なら内容は理解できてないかもしれないと一先ず安堵し、普段通り学校へ向かった。
家に帰るとすぐ僕は日記帳を広げスマホで翻訳しながら読んでみた。
元気出せ!僕らは今日から友達さ!
どこに行ってもぼっちな僕を励ます言葉に、涙が文字を滲ませた。
誰かに見られたら恥ずかしい……とモヤモヤしながらも、どうすることもできず、その心情をスマホに打ち込み、どうか夢でありますように、と念じながら眠りについた。
翌朝、目覚めると日記帳は何事もなかったかのように机の上に戻っていた。ページをめくると僕の綴った日記の後に別の誰かの書き込みがあった。それも英語で。まだ夢の世界なんじゃないかと戸惑いつつ、日本語が読めない相手なら内容は理解できてないかもしれないと一先ず安堵し、普段通り学校へ向かった。
家に帰るとすぐ僕は日記帳を広げスマホで翻訳しながら読んでみた。
元気出せ!僕らは今日から友達さ!
どこに行ってもぼっちな僕を励ます言葉に、涙が文字を滲ませた。
ファンタジー
公開:23/03/23 22:56
活字ヲタクを極めて図書館司書資格をとってレベルアップ!ユーモアとブラックを短い言葉で伝える魔術師を目指しています。
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