春と富士山

2
1

「春だねえ。穏やかな気候で過ごしやすくていいよ。でも花粉がちょっと辛いかな」
「富士山に登山に行かない?」
「唐突だね」
「こんなに良い天気なんだから行こうよ」
そんな会話があり、友達と富士山に登ることになった。道中、かなりの距離があった。流石は日本一の山だ。私がバテていると友達が何度も励ましてくれた。だから頑張って登ることができた。きっとてっぺんまで行けば、最高の景色が見られるに違いない。頑張ろう。そう思いながらひたすら山道を黙々と登っていく。
「てっぺんについたらとっておきを披露するよ」
「はぁはぁ……。な、何?とっておきって」
「それはついてからのお楽しみだ」
私は友達のとっておきを楽しみにしながら、更に黙々と山を登り続けた。八合目。もうすぐだ。そして九合目ときて、ようやく頂上にたどり着いた。
「やった!!ついた!!とっておきって何?」
「結婚してくれ」
唐突にプロポーズされた。
公開:23/03/23 19:07

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容