ある救済

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私の会社後輩の、かわいがっている男の子が結婚する運びとなった。私は祝福のために会社の人たちと、後輩と婚約者も交え宴会を開いた。
後輩は私に深い信用を寄せてくれていたので、何でも話してくれた。後輩の困った性癖や過去の女性付き合いを知っていたので、婚約者に話した。力になりたい一心だったのだ。
何故か婚約者は気持ちが冷めて、その後別れたらしい。せっかく目をかけていたのに私は彼が可哀想になった。
私と付き合ってみないかと彼を誘った。傷心の彼は肯いた。私は夫と子のある身だが心の広い女だ。傷ついている彼を放っておくことなどできるはずがなかった。
私と付き合うことによって彼も徐々に心の傷が癒えてきたようだ。私の女としての魅力が彼に分かってもらえて、彼の力になれてとても嬉しい。
彼以外でも何人かの不倫相手はいる。互いに結婚相手に不満があるのだ。彼をそういう茨の道に入る前に救えたことも、私としては嬉しい。
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公開:23/03/24 23:36

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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