人生の早送り

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ぼくは時が早送りできるようになった。これは有効な武器になった。面倒なことに関わる時間を減らせるからだ。
高校生のぼくは嫌な勉強の時間を早送りした。好きな科目や部活の時間は普通に過ごした。友人や恋人とつき合う時間も普通に過ごした。よく楽しい時間はずっと続いてほしいなどと言うが、早送りした分ゆったりと楽しい時間が過ごせるのを感じた。
ぼくは就職した。仕事に慣れてくると早送りした。休む時や趣味にかける時間は普通に過ごして堪能した。
仕事中ぼくはいいアイデアが閃いた。趣味として楽しんでいることから、着想を得たのだ。それは会社から評価され、ぼくは出世した。
恋人との仲も上手くいき、ぼくたちは結婚した。友人たちとも仲良くしている。恋人や友人たちとも上手くいかなかったこともあり、早送りしたいと何度も考えたこともあったが逃げずにきちんと取り組んだ結果、濃密な関係が続けられている。
早送りは使い方次第かな。
その他
公開:23/03/20 10:35

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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