自分〇しの旅に出る
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プロパーで十年勤めた会社を辞めた。
悪い会社じゃないが、年々虚無感が大きくなり、体調も悪くなった。
俺はバイクに跨り、目的地も決めずに走り出す。
男なら一度は憧れる自分探しの旅ってやつだ。
アクセルを回し、仕事と法定速度から解き放たれた俺を空気が諌めてくる様に感じたが、止まりなんかしない。
「おい!不良」
声の主は親友だった。
いつの間にか並走されていたようだ。
ちょうど昼時だったので適当なレストランに寄ることにした。
「会社辞めたらしいな」
俺はヘルメットを外しながら相槌を打つ。
「俺も連れてけよ。俺が居ないとダメだろう?」
「どうだかな」
ニヤけた親友と共にレストランに入る。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」
俺は頷き、席に着く。
最近また出てきた俺にしか見えない親友。
きっとコイツは自分の一部が具現化した存在。
さて、どうしたものか。
自分の一部を殺す旅が始まった。
悪い会社じゃないが、年々虚無感が大きくなり、体調も悪くなった。
俺はバイクに跨り、目的地も決めずに走り出す。
男なら一度は憧れる自分探しの旅ってやつだ。
アクセルを回し、仕事と法定速度から解き放たれた俺を空気が諌めてくる様に感じたが、止まりなんかしない。
「おい!不良」
声の主は親友だった。
いつの間にか並走されていたようだ。
ちょうど昼時だったので適当なレストランに寄ることにした。
「会社辞めたらしいな」
俺はヘルメットを外しながら相槌を打つ。
「俺も連れてけよ。俺が居ないとダメだろう?」
「どうだかな」
ニヤけた親友と共にレストランに入る。
「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」
俺は頷き、席に着く。
最近また出てきた俺にしか見えない親友。
きっとコイツは自分の一部が具現化した存在。
さて、どうしたものか。
自分の一部を殺す旅が始まった。
ミステリー・推理
公開:23/03/19 23:25
更新:23/03/21 22:23
更新:23/03/21 22:23
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