ダジャレ着

私の勤める会社には月に１度、私服デーがある。
大事な商談等ない限り、私服で会社に来ても構わない。
しかしこれ、社員にとっては大問題である。
いつもはスーツで自身のセンスなんて微塵も出さなくていいが、私服だと話は変わって来る。
変な服を着て行けば笑われるし、かといってブランド品などで固めると嫌味でしかない。
どうした服装で行くべきか…と悩み、結局スーツとあまり変わりのない地味な格好になってしまう。
そんな私服デー、小林さんがオシャレ着ならぬダジャレ着を着て来た。
うっわ…さっぶ…夏場ならクールビズで通用するが、冬にダジャレ着はないだろう…
と、思ったが小林さんは営業が得意だ。ダジャレ着もきちんと着こなし、言葉巧みに場を温めてくれる。
そんな小林さんに触発され、上司はオヤジギャ具を身に着けやってきた。サムい上に滑っている…
それを見た小林さん。小物な上司を失礼のない程度にいじり、笑いに変えた。