人生という旅

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人生は旅によく例えられる。しかし産まれた時から病魔に冒され二歳で亡くなった私には、あまり当てはまらない。
私の人生は何だったのだ。医学の進歩に貢献したとでもいうのか。だがそんな功績はない。
天国で幸せに過ごしているからいいだろうと言うのか。だけどそれは単なる慰めだろう。あの世があることを信じてない人も多いのに、こういう時だけ持ち出すのはムシがいい。
そもそも無数の精子が死んで、勝ち残った一つの精子から産まれてくるわけだ。それが人生という旅を演じるわけだ。
どこかの大家も幸せとは、無数の死の上に成り立っていると書いていたが人生という旅も無数の人の死と、不幸の上に成り立っているのかもしれない。直接的にせよ間接的にせよ、人を不幸にして人は幸せを築くものであろうから。
論理の飛躍、僻みもあるのだろう。
だけど私の人生の旅は終わって、あなたたちの旅は続いているのだからこれくらいは思ってもいいだろう。
その他
公開:23/03/17 22:59

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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