一番のナルシスト
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女子新入社員のAとBが、更衣室で話をしている。先輩であるCが奥で着替えをしていることには、気がついてないようだ。
「この会社で、一番のナルシストは誰だと思う?」
「Dさんじゃないの。鏡を何分間もじっと見てるし」
「いやCさんも、ある意味そうよ。以前何があっても自分を責めて反省しなさいと言われたわ。私って優しいでしょ、みたいなナルシストよね」
「ってゆーか、課長にミスを指摘されて怒鳴られた時、表向きは謝っても、後でそんなきつい言い方をしなくてもいいのにって愚痴っていたわ。Cさんの論法で言えば、ミスをした私が悪いと反省すべきなのにそれがあまり見えないわ」
「ってゆーか、人の話を最後まで聞きなさいと言っておきながら、平気で話を遮って口を挟んでくるわね。全然言ってることとやってることが違うわよね」
「単なるガラスの心臓」
「それは言える」
二人は大笑いした。
Cは二人を厳しく躾けなければと思った。
「この会社で、一番のナルシストは誰だと思う?」
「Dさんじゃないの。鏡を何分間もじっと見てるし」
「いやCさんも、ある意味そうよ。以前何があっても自分を責めて反省しなさいと言われたわ。私って優しいでしょ、みたいなナルシストよね」
「ってゆーか、課長にミスを指摘されて怒鳴られた時、表向きは謝っても、後でそんなきつい言い方をしなくてもいいのにって愚痴っていたわ。Cさんの論法で言えば、ミスをした私が悪いと反省すべきなのにそれがあまり見えないわ」
「ってゆーか、人の話を最後まで聞きなさいと言っておきながら、平気で話を遮って口を挟んでくるわね。全然言ってることとやってることが違うわよね」
「単なるガラスの心臓」
「それは言える」
二人は大笑いした。
Cは二人を厳しく躾けなければと思った。
その他
公開:22/09/23 00:13
少し変わった、ブラックな話が好きです。
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