凡人の苦悩
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今私は泊まりがけの仕事の帰りだ。泊まりと言っても寝れるわけもなく、24時間以上起きている。そんな徹夜をこなした精神状態でいま筆という名のスマホをとっている。いつも以上にまともな頭ではないのでこんなときこそドロドロで鈍い光を放った作品を産み落とせると変な期待を抱いていた。
しかし一向にアイデアは舞い降りてこない。おいおい。今が最低で最高な状態じゃないのか。ベートーベンの域に到達したんじゃないのか。しかし、頭にはモヤがかかるだけである。
私は諦めなかった。
搾る。搾る。
そして、賽は投げられた。
あとは頭の中の言葉を記していくだけだ。私は一滴も漏らさないようにスマホへ注ぎ込む。
もう少し。あと、少し。
そして私はついに完成させた。一番目の読者として私はワクワクして読み進めた。
おかしい。なぜか既視感を覚えた。
全て読み終えて私は天を見上げた。
これ、まんま桃太郎じゃんか。
しかし一向にアイデアは舞い降りてこない。おいおい。今が最低で最高な状態じゃないのか。ベートーベンの域に到達したんじゃないのか。しかし、頭にはモヤがかかるだけである。
私は諦めなかった。
搾る。搾る。
そして、賽は投げられた。
あとは頭の中の言葉を記していくだけだ。私は一滴も漏らさないようにスマホへ注ぎ込む。
もう少し。あと、少し。
そして私はついに完成させた。一番目の読者として私はワクワクして読み進めた。
おかしい。なぜか既視感を覚えた。
全て読み終えて私は天を見上げた。
これ、まんま桃太郎じゃんか。
その他
公開:22/09/22 18:42
更新:22/09/24 07:28
更新:22/09/24 07:28
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