心に火をつける

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特殊ライターに火をつけた。自分の心の燃焼度を表す炎が燃え上がるのだ。今日は火が大きく燃えている。おれの行動も燃え上がりそうだ。
仕事で一段と張り切ることができ、成果を残せた。このライターはすばらしい。おれの自信にもなり、原動力とも言えた。
しかし弱々しい火がつくこともある。そういう時は、おれのテンションも下がる。だがその分慎重になれる良さもある。

しかし何といってもおれは、負けず嫌いだった。先行投資として、高価な大型ライターを買った。火焔の勢いも強まった。その分おれはテンションがいつも高まっている、躁状態となった。
一層仕事に成果を残すようになり、同年代の誰にも負けない異例の出世を遂げた。
高収入も励みとなり、もっと稼ぎまくってやると頼まれた仕事は何でも引き受けた。
だが反動がきたのか定年間近で、体を壊し入院してしまった。儲けた金は治療費でほとんど消えた。
ほどほどに燃えるべきだった。
その他
公開:22/09/19 22:24
更新:22/09/19 22:26

ぴろわんこ

少し変わった、ブラックな話が好きです。

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