妖刀コレクター

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私は玩具コレクターだ。珍しい玩具を集めている。知人が開催するコレクターが集まるパーティーに出席した時の事だ。私は妙な男と知り合いになった。
「この人は鏡さん。妖刀コレクターなんだよ」
「妖刀ですか」
「そうだよ。不思議な魅力があっていいんだよね」
正直、気味悪いと思った。妖刀だなんて多くの人間の血を吸ってきた刀、呪われた刀って事だろう?
そんな鏡さんの顔は、どこか青白くて不健康そうに見えた。まさかこの人、呪われてるんじゃないのか?
しばらくして知人と一緒に鏡さんの自宅に招かれた。自慢の妖刀コレクションを見せてくれるらしい。まあ触れずに眺めるだけならば大丈夫だろう。そう思って妖刀を見てみると、不思議な魅力に何時間も同じ刀を見てしまった。吸い寄せられてしまったのだ。
「手に取って良いですか?」
「どうぞ」
その瞬間、私は知人と鏡さんに斬りかかり、妖刀を奪って逃げたそうだ。よく覚えていない。
公開:22/09/18 09:27

富本アキユ( 日本 )

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