B級ゾンビ

それは突然現れた。そして突然人を襲い始めた。
虚ろな目で獲物を探す姿はまさにゾンビ。しかしそれは死体ではない。生きた人間である。
生きた人間がゾンビのように人を襲い始めた。だからそれをゾンビと呼ぶ事にした。
今、私の目の前にいるゾンビはハリセンを持っている。あれでシバかれると、私も奴らの仲間入りだ…
こいつらは生きた人間だ。だから当然走る。走って襲って来る。
私はハリセンをかいくぐる。こいつはまだ序の口だ。
おっと…噂をすればヤバい奴らが現れた…次に現れたゾンビの集団は両手にチューブワサビとチューブ辛子を持っている。あれを鼻の穴に突っ込まれると、私も奴らの仲間入りだ…
ゾンビの集団をかいくぐる。その先で私は見てしまった…
一番ヤバい、タイキックゾンビだ。アイツにケツを蹴られると、私も奴らの仲間入りだ…
そう…こいつらはバラエティ級ゾンビ。痛みを伴うお笑いが生んだ、悲しきお笑いゾンビである。